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2007-11-09

子供に伝わる話 「花子さん」 その3

~11月8日からの続き~

かつて東北地方で起きた、とある殺人事件があった。
遠野にとある警察官の幹部がいた。家族は五人。妻と息子、二人の娘。

家は遠野小学校の真裏にあった「武徳殿」という官舎で暮らしていた。
夫は女癖が悪く遊女と親しくなりある時二人で温泉に出かけた。
それを知った妻は嫉妬のあまり恐ろしい行動を選択した。一家心中である。

妻はまず息子と次女を絞殺した。
当時小学生だった長女の「いく子ちゃん」は恐ろしさのあまり官舎から学校へ逃げ、
体育館裏にあった共同トイレに身を隠した。
その時、用務員のおじさんがトイレに隠れる「いく子ちゃん」を目撃していた。

やがて母親が探しに来た。娘の事を尋ねられた用務員のおじさんは、
「トイレの個室、奥から三番目に居ますよ。」と教えてしまった。
異常に嫌がりながら連れて行かれる「いく子ちゃん」を見て用務員のおじさんは奇妙に思ったという。

そして翌朝一家は変わり果てた姿で発見される事になった

「いく子ちゃん」は細面、切れ長の目をしたオカッパ頭で
よく質素なスカートをはいていたと言う。

この事件の後、体育館裏の共同トイレの奥から三番目に入ろうと、
三回ノックするとノックが三回帰ってきたり、女の子を目撃する生徒が現れるようになった。

以上が「トイレの花子さん」の原点となった史実だ。
「花子さん」と「いく子ちゃん」との違いはあるが、ほぼこれに間違いないと思った。

今でこそ、悲しいかな親が子を殺したり、子が親を殺すという事件は珍しくなくなってきたが、
まだ道徳教育がしっかりしていたこの時代に起きた事件としては大きな衝撃があったと思う。

やがてこの話が人々の間に流れ「トイレの花子さん」になっていったではないのだろうか。

おしまい。




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プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
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