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2019-06-01

◆若宮屏風

2019年、令和元年に新たに数量限定で販売することになりました商品(?)について紹介します。


それは「若宮屏風」と呼ばれるものです。


若宮とは子供の神様のことです。若宮と名の関する神社もございますが、この若宮という言葉が東北の方へ行くと座敷童と呼び方が変わります。


開運風呂敷 宝尽くし修正画像


用いるのはこの布。今はもう入手困難ですが、風呂敷として販売されたものをたまたま見つけ、「これは!」ということでいくつか購入しました。
 
 
当店では風呂敷として販売するのではなく、若宮屏風として加工し販売する運びとなりました。


画像は粗いですが、実物は大変美しく力のある柄です。


118センチ×118センチの大き目のサイズです。メーカー側は知ってか知らずか分かりませんが、おそらく金沢の嫁入り暖簾の柄がモチーフになっていると思いますが、この柄の珍しいのは宝尽文に子供の画が施されていることです。


通常、宝尽文に子供の柄はありません。調べてみたら、この文様は若宮宝尽文様だと分かりました。


若宮とは子供の神様のことです。若宮社という社名の神社は割とあちこちにありますが、この若宮という名前の神様が東北地方に行くと「座敷童」という呼び名に変わります。


座敷童は家に住み込むようになると、何百年も家が繁栄すると云われます。代表的な福の神と言えます。


開運風呂敷 宝尽くし修正画像 番号付


文様の解説をここで少し・・・。


①分銅  … 秤の基準 

②宝珠  … 如意宝珠 知恵を授かる 願ったものを授かる

③丁子  … 香料、薬の原料(希少価値)

④隠傘  … 天狗の隠れ傘 身を守る

⑤生珠  … 生命力の回復

⑥花輪違 … 金運を司る

⑦弁天財布… 使っても減らない財布

⑧巻物  … 知恵を授かる

⑨死反珠 … 生珠と対の勾玉
 
⑩小槌  … 大黒天の御神器 打出の小槌
 
⑪隠蓑  … 天狗の隠れ蓑 身を守る 姿が消える

子供   … 若宮 子供の神様 お家を繁栄させる座敷童




となります。この超縁起の良いおめでた文様を屏風に表装します。


屏風は屏風でも、水屋屏風のサイズで作成します。茶道で使える大きさです。


通常の屏風が高さ173センチほど。水屋屏風が128センチほどです。


屏風の見本

この画像が水屋屏風です。通常の屏風ですと高さは鴨居の辺りまであります。


因みに画像の鳳凰の絵は藍染の筒描と呼ばれる物です。もとは布団の皮です。普通は布などを屏風に貼る時はこのように真ん中にあしらいますが、若宮屏風ではこのような貼り方をしません。


特殊な表装をするのです。


完成した写真を紹介したいところですが、どうしても実物の迫力は出なかったので断念しました。
 
 
また、断念したのにはもう一つ理由があります。


若宮屏風を「物」としてではなく、福の神の「依り代」として使う場合はルールがあるからです。こういった不特定多数の人が見れる場所では公開を控えよと聞いております。
 
 
その昔、金沢では若宮屏風と言うものがあり、それを知っている人は嫁入りする自分の娘に持たせたそうです。


嫁入りに持たせる意味、それは・・・


「私の娘は福の神を連れています。あなたの家をいつまでも繁栄させるでしょう」


と云うものです。


紅葉屋では嘗てあった若宮屏風を限定ですが復元制作販売しております。(貼る布が在庫分しかなく、現在入手困難)


お部屋のインテリアにもなる若宮屏風、広げるとお部屋がぱっと明るく景気良くなります。


物として扱う方が多いと思いますが、もう一つの本来の使い方をご希望の方には、口頭にてアドバイスさせて頂きます。


若宮屏風の紹介でした。




※紅葉屋呉服店はこちらまで
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2013-06-05

着物の破れ直せます。

大切な着物を引っかけて破ってしまった・・・。
そんな時は「かけつぎ」と呼ばれる技法で直せます。

かけつぎ1

例えばこの写真の場合、裂け目は2㎝ほどありますが、これを直すと、

かけつぎ2

こうなります。遠目では殆ど分かりません。

他にも煙草の火、虫食いによる穴等も直せます。

詳しくはお尋ね下さいませ。

紅葉屋呉服店

続きを読む

2012-11-15

藍染 絵絣

昔、どうしても面白い絵絣の着物がないかと、当店で図案を興し重要無形文化財保持者の方と
タッグを組んでオリジナル絵絣を作成販売したことがありました。

元は江戸末~明治頃にあった木綿の着物で、染めは本藍染です。
この柄は江戸末期の柄を、絵の部分だけを大きく引き延ばし現代に復活させました。

絵絣

今では入手困難で、当店でも在庫が数本あるだけで販売したらそれで終わりです。

着物にしても良し、アイデア次第では暖簾や茶具式にも応用できると思います。

今同じ物を作ろうとすると、とんでもなく高い物になります。

当店では在庫に限り、作成当時の値段で販売中です。

※写真は以前お客様に販売し、最近仕立て承ったものです。
鶴亀のこの柄は完売しております。

紅葉屋



2012-09-06

裄直し

愛知県のO様の結城紬の御着物、裄直しを賜りました。

結城直し

画像では分かりにくいですが素敵な御着物です。

着物の良い点の一つとして寸法を直せば着れるというものがあります。
大事に着て頂けるのは嬉しいものです。

当店では他店さまでご購入された御着物でも仕立て直しや染め替え、
シミ抜きなど承っております。お見積りも出します。

紅葉屋
2008-04-07

宮参りの着物

何時頃からの風習なのか、日本人は子供が産まれると神社にお参りに行く。昔よりは少なくなったのかもしれないが、親に抱かれた赤ちゃんは、男でも女でも着物を掛ける風習がある。着物屋では産着とか、のしめ(以下これで統一)とか言う児童用の可愛い着物だ。

のしめは大人が着る着物の小さい版だが、一箇所、大人の着物と仕立てが違う所がある。手首が通る「袖口」と言われる場所だ。普通、着物の袖口は手首が通る箇所以外は縫ってある。しかし、のしめの袖口は全く縫っていない。「パカッ」と開いている状態にわざと作ってある。また三歳を過ぎると大人と同じように袖を縫う。これはどういう事なのか?

これには宮参りに関係した理由があった。つまりこう云う事だ。産まれてから三歳までは、子供が成長するのに不安がある。そこで、万が一子供の身に悪い事が起こった場合、神様が空いた袖口に手を突っ込んで助けてくれる。しかし、三歳を過ぎれば今度は親の責任で子供を何とかしなければならない。だから三歳を過ぎれば袖を縫う・・・こんな話が元になっているのだ。

こういう風習を調べる度、昔の日本人は今より神・仏・自然といったものが身近にあったんだなぁと思う。
プロフィール

紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾

Author:紅葉屋呉服店:店主 加藤大幾
名古屋市内で呉服中心で古美術も扱っているお店をやっています。

主に趣味のお寺と神社の参拝を中心としたブログです。

◆紅葉屋呉服店
momijiyagohukuten.com

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